申請者情報

AWARD申請内容

審査状況：認定！

種別：サービス

受賞を目指す産品やサービスの名称

エービーエム品質の清掃業務

清掃作業従事者教育の様子

申請する商品やサービス等の概要

ビルクリーニング技能士は高度な清掃技術と専門知識、豊富な経験が求められる国家資格であり、取得することでオフィスビルや病院、介護施設、学校、建築現場など幅広い現場で清掃監督者として活躍することが可能です。弊社ではこの資格に準拠した社内資格検定制度を設けており、5級から1級まで段階的に技術と知識を習得できる体系を整備しています。とりわけ1級取得者は、国家資格試験の事前講習を受けることなく合格できるほどの水準にまでスキルを高めており、社内で講師を育成できる社員も在籍しています。そうした人材が中心となり、独自のカリキュラムを構築し、社員一人ひとりが着実に成長できる教育体制を築いています。
国家資格を取得した社員は、清掃作業の効率を最大限に高めるだけでなく、資機材や洗剤の管理を徹底することで、環境負荷の軽減とお客様のコスト削減にも寄与しています。また、資格保有者が多く在籍することは、技術力と信頼性の証でもあり、お客様が安心して業務を任せられる大きなポイントとなっています。
弊社では、高い専門性を備えたプロフェッショナルが、快適で清潔な環境づくりを支え、より高品質な清掃サービスの提供を目指しています。

挑戦と創造のストーリー

株式会社エービーエムは、山形県で2番目に古い歴史を誇るビルメンテナンス企業として、1968年に創業しました。創業時は「オールビルマネジメント」という社名で、施設の安心・安全を支える3本柱（清掃・警備・設備管理）を軸に置賜地域の公共施設などの快適な環境づくりを担い、地域に根差した実績を積み重ねてきました。「快適な環境の創造」を理念に、建物の環境衛生管理や公共施設の指定管理業務まで幅広く手掛けて参りました。
社是「技術・知識の向上に努め、安全・安心・清潔のサービスをモットーに快適な環境を社会へ提供します」のもと、私たちは単なる施設管理を超えて、“心地よい場”の創造を目指してきました。「お客様感動」を掲げた経営理念は、社員一人ひとりの笑顔と誠実なサービスによってお客様へ感動を届けることを目指す姿勢の表れであり、「信頼」と「品質」を最も大切な価値と位置づけながら、プロフェッショナルとしての誇りを胸に、日々一歩先を見据えたサービスの提供に尽力しています。施設を利用されるすべての方々に安心と満足をお届けするため、社員全員が使命感を持って行動し、お客様に信頼と感謝、そして感動を届けられる人材育成にも力を注いでいます。
創業から半世紀以上にわたり、エービーエムは地域社会と共に歩み、お客様の声に耳を傾けながら、変化への対応力を磨いてまいりました。特に新型コロナ禍では、医療従事者と同じ立場で感染症対策に取り組み、院内清掃の経験と実績を活かして宿泊療養施設の管理業務も担うなど、時代の転換点においても確かな成長を遂げました。また、健康経営優良法人に5期連続で認定され、女性活躍や働きやすさの推進が評価され、「山形スマイルダイヤモンド企業」としても認められるなど、社員の幸せに対する取り組みも大切にしています。
今後もエービーエムは、「できること」だけでなく、「必要とされること」に応える企業として、地域の課題を共に乗り越える仕組みづくりに力を注ぎながら、施設管理の枠を越えて人々の暮らしを支えるサービスを追求し、地域に根差した感動と新たな価値創造への挑戦を続けてまいります。

商品やサービス等の品質の高める工夫

エービーエムでは、清掃業務の品質向上と従業員の技術育成を目的とした社内資格検定制度を導入しています。この制度は、５級から１級までの段階的な階級基準を設け、実務に即した知識と技術の習得を目指しています。
初年度の受験資格である５級では、日常清掃に必要な基本的な知識と技能を評価。清掃業務に従事している社員であれば、誰でも受験が可能です。５級に合格すると、翌年度以降に４級、３級と、着実なステップアップを図ることができ、最終的には１級合格者がビルクリーニング技能士試験の合格レベルまで引き上がる仕組みとなっております。
各級合格者には資格手当を支給し、３年毎の更新制度を設けることで、持続的な技術向上を促進。さらに、不合格者に対しては救済措置として１年間の階級下資格手当支給を行い、前向きな挑戦を支援しています。
このように、誰もが受験できる公平性と、継続的に学び成長できる仕組みを兼ね備えた社内資格制度は、品質向上への強力な後押しとなっております。

商品やサービス等の独自性・価値

社内資格検定制度は、単なる技術習得の枠を超え、清掃業務に従事するすべての社員に「学びの機会」と「成長の道筋」を提供する、独自性に富んだ仕組みです。
この制度の根幹を支えているのは、東北地区のビルクリーニング技能士試験において統括責任者を務める清掃業務部部長による、緻密かつ実践的なカリキュラム設計です。ビルクリーニング技能士のすべてを網羅した専門的な知見が制度全体に息づいており、国家資格にも直結する実力が、社内で着実に育まれます。
これまでは、ビルクリーニング技能士の試験を受験するには、有料の講習会参加が必須とされてきました。そのため、限られた人材しか挑戦の機会を持つことができず、技術向上の壁となっていました。しかし、社内資格検定制度は、この壁を取り払い、誰もがチャレンジできる公平な環境を整えています。
この制度は、ただ受験資格を与えるだけではなく、毎年階級を一つずつ上げられるステップアップ型で、知識・技能ともに確実な成長を実感できる仕組みです。
社員一人ひとりの可能性を広げるこの制度は、清掃品質を支える柱です。

商品やサービス等に対する評価

社内資格検定制度は、清掃品質の安定と技術向上を支える弊社独自の取り組みです。統括責任者監修のもと、国家資格レベルのカリキュラムが構築され、誰もが挑戦できる公平な環境を整備。各級ごとの段階的学習により、社員の意識と技能が向上し、清掃業務の質も飛躍的に高まっており、事実、年々各級への挑戦者も増えております。そして着実にビルクリーニング技能士の人数も増えております。結果として、「安心感がある」「丁寧で質が高い」といったお客様満足度の向上にも繋がっています。また近年では弊社の高品質な清掃が評価されており、清掃に関する外部講師派遣依頼も増えてきております。自社だけでなく地域全体の清掃レベルの底上げに寄与し、地域全体の品質向上に貢献していると自負しております。

情報発信の手段

弊社が提供する清掃サービスは、単なる作業を超えた“感動品質”の追求によって、お客様から「エービーエムでなきゃダメだね」と評されるほどの深い信頼をいただいております。その根底にあるのは、快適な空間づくりを通して人の心に寄り添い、価値ある体験を提供するという私たちの姿勢です。丁寧な清掃はもちろん、挨拶・スマイル・言葉遣いなど、人と人との接点にまでこだわりを持つことを大切にしています。
お客様自身が“紹介”という形でエービーエムの価値を他者に伝えてくださることで、“カスタマーロイヤリティ”が確実に広がり、事業基盤の強化に直結しています。こうした声や評価は、私たちにとって最も説得力のある“情報発信”です。
加えて、地域との関係性を深める活動として、置賜地域における中学・高校生向け職業体験「WAKUWAKUWORK」に参画しています。学生に清掃体験の機会を提供することで、エービーエムという存在を地域に根づかせ、将来の担い手育成にもつなげています。これらの地域貢献活動は、私たちの価値を次世代に伝え、企業認知度の向上と社会的信頼の獲得に寄与しています。
現在ホームページリニューアルを進めています。これまでの「継ぎはぎ」のようなホームページから、統一感のあるデザインに刷新します。ホームページをベースに会社パンフレットや社外報などもデザインも合わせて変更する予定です。昨年米沢品質ＡＷＡＲＤに認定された川島印刷様に依頼することで、「決して背伸びしすぎてないけど見た目いい感じ」なホームページを目指しています。
品質という目に見えにくい価値を、しっかりと言葉やビジュアルで伝えていくことで、サービスの本質を理解いただき、より深い共感と選ばれる理由を築いてまいります。

評価を活かす仕組みや体制

当社ではこれまで、社員の給与を引き上げるための手段として、国家資格の取得を推奨してきました。特に清掃業務に関連する国家資格としては「ビルクリーニング技能士」があり、取得者には一定の評価と昇給を行ってきました。
しかしながら、「ビルクリーニング技能士」は取得難易度が高く、事前講習の受講が合格への重要なステップとされており、その費用は会社が負担していました。限られた予算の中で、合格の可能性が高い社員を選定する必要があったため、すべての社員に平等なチャンスを提供することが難しい状況となっていました。
この結果、清掃業務に従事する社員の中には、昇給の機会が少なく、努力が報われにくい状況や、モチベーションの低下といった課題が生じていました。
こうした背景を踏まえ、当社は社内資格検定制度を導入。これにより、業務に必要な技術や知識を社内基準で評価できる仕組みが整い、社員一人ひとりの成長や努力を、より正当に評価できるようになりました。
中でも３級などの上位資格取得者は高度な技術と豊富な知識を備えているため、品質の安定化はもちろん、現場指導や教育の要としても活躍いただいています。この制度は、清掃業務のプロフェッショナルとしての自信と誇りを育むと同時に、社内全体のスキル向上にも寄与しています。
清掃業務は、日々技術が向上しており、現場の品質と安全性の両面で大きな成果を生み出しています。これを支えているのが、社内資格検定制度と、各地区を代表して行われる研修会での技術交流です。
現在、清掃業務部部長は、東北地区の統括責任者として、東京の本部で行われる中央研修会に参加しています。そこでは、各地域から選出されたメンバー同士が、清掃に関する新たな方法や資機材の活用について意見交換を行い、互いの技術を高め合っています。
このような実践的な学びと切磋琢磨の場により、私たちの清掃業務は、より高い水準へと進化を遂げています。研修の成果は社内資格検定や、従事者研修を通して現場に還元されることで、社内全体の清掃品質の向上、効率化、安全性の確保にもつながっています。

今後の計画

社内資格検定の導入を通じて、私たちは着実に「ビルクリーニング技能士」の資格取得者を増やしています。資格保有者の増加により、現場での清掃品質は確実に向上し、より高水準なサービスをお客様へ安定して提供できる体制が整いつつあります。
また、今後も外部講師の派遣を積極的に行い、社員の技術力向上のみならず、地域全体の清掃レベルの底上げにも貢献してまいります。
私たちは「地域一番の清掃品質」を目指し、日々技術と知識の研鑽を続けてまいります。清掃という日常業務の中にこそ、真の専門性と誇りが宿る、その考えのもと、継続的な成長と品質追求を今後も大切にしてまいります。

米沢への貢献

弊社は、米沢市役所や米沢市立病院など、市民生活に欠かせない公共施設において、長年にわたり高品質な清掃サービスを提供してまいりました。目に見える清潔さはもちろんのこと、利用される皆さまが心地よく安心して過ごせる空間づくりを使命とし、日々細やかな配慮を重ねております。
また、全国的な人気を誇る「道の駅米沢」では、施設の衛生管理だけでなく、スタッフ一人ひとりが挨拶・スマイル・丁寧な言葉遣いを徹底し、訪れた方々の旅の思い出に、米沢らしい温かさと好印象を添えるよう努めております。清掃は目立たない仕事でありながら、地域の価値や印象を静かに支える重要な役割を担っていると私たちは考えています。
このような思いから自然に出る“おもてなし”によって、観光客や市民の皆さまから「いつ来ても気持ちが良い」「心配りが感じられる」といった声をいただいております。私たちは、清掃を通して米沢の魅力向上の一翼を担い、これからも地域社会の発展と快適な暮らしの実現に貢献してまいります。

現在取り組んでいるSDGsの取り組み＜参考＞

エービーエムでは、清掃業務における環境配慮と持続可能な社会の実現に向けた取り組みとして、強アルカリイオン電解水「楽落水」を導入・活用しています。水から生成されたこの洗浄液は、化学物質を一切含まず、高いアルカリ性によって油汚れを強力に分解した後、瞬時に通常の水へ戻る特性を持っています。そのため、排水処理においても環境負荷が極めて低く、地球にやさしい洗浄手法として注目されています。
また、全清掃現場において従来のアルカリ性洗剤を「楽落水」に置き換えることで、環境への影響を軽減しつつ、従業員の作業効率向上にも寄与。商標登録された「楽落水」は、現在では家庭、企業、官公庁など幅広い用途での導入が進んでいます。
従来は汚水として処理されていた排水も、エービーエムの技術と工夫によってきれいな水として排出されるようになり、SDGsの目標6「安全な水とトイレを世界中に」および目標14「海の豊かさを守ろう」の達成に貢献しています。

商品やサービスの画像

楽落水

高校生に対して、楽落水の実力などを説明しています。

清掃業務課のユニフォームは令和６年に全面リニューアル。男女ともに同じデザインを採用しています。