米沢上杉藉田米

申請者情報

企業
株式会社米沢稔りの会
米沢市塩井町塩野1482-2
佐藤 清一
佐藤 清一
佐藤 清一
0238-21-8505
y-minori@taupe.plala.or.jp
ホームページ:http://www.minorinokai.com
Yahooショッピング:https://store.shopping.yahoo.co.jp/minorinokai/

★「2018年やまがた攻めの米づくり日本一運動食味コンクール」つや姫部門で本部長賞受賞

AWARD申請内容

:認定!


:産品

受賞を目指す産品やサービスの名称
米沢上杉藉田米



藉田の礼(お田植え祭、抜穂祭)風景を米袋にデザインした上杉藉田米


申請する商品やサービス等の概要
・特別栽培米上杉藉田米(つや姫、コシヒカリ) 
            農薬:栽培期間中不使用
            化学肥料(窒素成分):栽培期間中不使用
             3,900円/5kg(白米)
・特別栽培米上杉藉田米(つや姫、コシヒカリ)
            節減対象農薬:当地比 9割減(除草剤のみで殺菌剤、殺虫剤は未使用)
            化学肥料(窒素成分):栽培期間中不使用
             2,900円/5kg(白米)
※特別栽培米は、農林水産省が策定した「特別栽培農産物に係る表示ガイドライン」に沿って栽培された農薬と化学肥料を慣行栽培(通常の栽培方法)に比べて5割以下に抑えたお米です。米沢稔りの会のお米は、さらに厳しい基準で栽培しています。


挑戦と創造のストーリー
 米沢稔りの会は、1981年発会したコメ作り研究会が発端で、1988年に「日本一美味しいお米を無農薬で」をスローガンもと設立されました。2018年11月に法人化、若手メンバーに栽培技術やおコメ作りの思いを継承し、2021年に設立40周年を迎えました。スローガンを達成するため長年にわたり試行錯誤を繰り返してきました。
 
 挑戦1 雑草との闘い
 除草剤を使用しない場合、最大の敵は雑草です。無農薬栽培を始めた当初は、複数人で歩行型除草機を押したり、手で雑草を抜き取ったり非常に手間のかかる作業でした。1992年に省力化のため「再生紙を使った紙マルチ田植え」のテストを開始、1995年に紙マルチ田植え機を導入して除草作業の省力化に成功しました。それでもでてきてしまう雑草は、手取り除草作業を行っています。
 
 挑戦2 健康な稲をつくる
 病気に負けないお米作るためには稲自体が健康でないといけないとの結論に達し、稲の生育に重要な土つくりから見直すことになりました。長年に渡り化学肥料を一切使用せず有機質肥料を使用することにより、土の中の微生物たちの働きを最大限に活かすことができる田んぼをつくることができました。
 
 挑戦3 品質へのこだわり 
 品質向上のため、収穫から出荷までの作業を一元化することにしました。農林水産省創意工夫プロジェクト支援事業の補助を受け、2010年8月に念願の独自のライスセンター(藉田ライスセンター)を建設することができました。生産から販売まで自分たちで管理できる仕組みができあがり、最高品質のお米を出荷する体制を整えることができました。

 新たな挑戦 
 2022年度、更なる農薬使用量の減。節減対象農薬:当地比 7,8割減→9割減
 新規顧客獲得、農家情報発信のために公式SNS(Instagram)を開設
 子どもたちに安全、安心で美味しいお米を知っていただくために小中学校米飯給食無償提供(11月)

 「上杉藉田米」の藉田とは、中国・周の時代の習わしで、君主が率先して耕作したことから始まったものです。米沢の第9代藩主名君上杉鷹山公は、その古事にならい財政難の米沢を救うため「藉田の礼」という儀式を行い自ら鍬を入れ農耕の大切さを藩民に伝えていきました。農業を尊び、自ら鍬を持ち没するまで農業を研究し続けた鷹山公に倣いまた、2015年9月採択されたSDGs(持続的な開発目標)の中の環境保全型農業を意識しながら、安全でおいしいこだわりのお米お届けするため、メンバー1人ひとりが手間暇を惜しまずお米を作っていきます。
  
 


商品やサービス等の品質の高める工夫
上杉藉田米は、会独自で厳格な栽培基準を定め、生産圃場の巡回し生育状況を確認しながら、特別栽培の認証機関「公益財団法人やまがた農業支援センター」の指導の・審査のもと生産しています。

安全安心な米
 ・完全無農薬栽培(栽培期間中)
 ・農薬 9割減栽培:初期除草剤のみ(2022年度削減割合アップ)
 ・除草剤を用いない畔除草作業

美味しい米
 ・稲自体が健康に育ち、食味が向上するために、稲の生理を重視した栽培
 ・有機質肥料を用い土壌微生物の活性化を主とした土作り
  
高品質な米
 ・独自にライスセンターを建設し、籾の荷受から出荷までを一元化
 ・もみの低温長時間乾燥、籾摺りに光選別機(高感度・高解像度のカメラで、原料中の異物や不良品を識別し、圧縮空気を噴射して除去する選別機)を導入
 ・低温貯蔵倉庫で保管、出荷時に精米することにより鮮度の高いお米を出荷(夏季は真空包装)

生産者が見える米
消費者への直接販売(年間契約あり)、インターネット販売、ふれあい農園通信(年3回)、消費者との交流会、Instagramを用いた情報発信


商品やサービス等の独自性・価値
・農薬を使用しないまたは極力使用しないことにより、更なるお米の安全性の確保
・長年に渡る試行錯誤により健康な稲を育てる栽培方法を確立し、無農薬栽培でおいしいお米を天候に左右されることなく安定して生産ができる
・上杉藉田米というブランド名で、お米を販売しながら郷土米沢、上杉鷹山公をアピールすることができる
・農薬や化学肥料の使用を極力少なくすることにより、環境保全型農業を実践している(SDGsの実践)

2021年度米沢AWARDに挑戦したことにより、メンバー自身が自分たちの行っているコメ作りの価値を再認識し、その価値をどのように発信していくか考えることに繋がりました。


商品やサービス等に対する評価
・大手卸売業、関東、関西を中心に全国各地の個人消費者会員からリピートいただいている(30年以上取引させていただいている方がいます)
・皇居新嘗祭の献上米(2008年)
・ふるさと納税商品としてもお客様から高評価
・Yahooショッピング評価(4.8/5.0)
・2018年やまがた攻めの米づくり日本一運動食味コンクール」つや姫部門本部長賞受賞
・お米会員、ふるさと納税を申し込んだ方からのお手紙やメール、市内直接配達時のお客様からの言葉など
 美味しさはもとより、安全・安心なお米作りに対する労い、スムーズな発送等についてお客様より暖かいお言葉をいただいております。
 


情報発信の手段
・ホームページ(http://www.minorinokai.com/
・ネットショップ(Yahooショッピング)
・パンフレット
・会報誌(ふれあい農園通信)
・雑誌掲載(婦人生活社 田んぼからおいしいお米が買える本、NHK出版協会 おいしい米の本)
・お米の袋(栽培方法等の説明の他に、上杉鷹山公の情報も発信しています)
・消費者交流会
・公式Instagramによる情報発信および情報収集(2022年4月~)  
 https://www.instagram.com/yonezawaminorinokai/


評価を活かす仕組みや体制
・お客様からの商品に対する評価、クレーム等のメンバー間の迅速な情報共有(定期ミーティング、メールによる共有)
・Yahooショッピングコメントチェック、分析


今後の計画
・節減対象農薬:当地比 7,8割減(除草剤のみで殺菌剤、殺虫剤は未使用)→2023年度当地比9割減へ
・ホームページリニューアル(記載内容の大幅な見直し、SNS連動、ネット販売増対策など)※検討開始
・SNSを活用したPRや販売の拡大、充実
・消費者とのイベント(交流会、体験会)開催・・・コロナ終息に合わせてできるよう計画中
・上杉藉田米のコメ粉、米ぬかの販売など新たな商品開発・・・米ぬか粉、米ぬかクッキーの原料として現在販売中。自社ブランド化を検討中
・小中学校への上杉藉田米新米提供および説明(2022年11月)
・コメ袋、梱包箱のリニューアル(デザイン、規格、材質など)
・道の駅等での直接販売


米沢への貢献
・上杉神社の祭事、上杉鷹山公由来の「藉田の礼」(お田植え祭、抜穂祭)ご奉仕およびホームページ、公式Instagramでの発信
・上杉の城下町米沢をお米販売を通してアピール(上杉藉田米として)
・SDGs未来都市米沢への貢献(農薬、化学肥料に過度に依存しない農業=環境保全型農業の実践)
・様々な他の米沢ブランドとのコラボレーションし、ホームページ、消費者交流会などで同時にアピールする
・地域の小学校へ、田んぼ、ライスセンター見学等による米食普及活動
・小中学校給食への新米の提供による食育、若者への米食の普及活動(2022年より)



現在取り組んでいるSDGsの取り組み<参考>
・無農薬栽培の実践
・農薬使用回数(使用量)減(慣行栽培と比較して)
・化学肥料の使用量減(有機質肥料の使用)
・米ぬかの有効活用(米ぬか粉、米ぬかクッキーの原料)


3.すべての人に健康と福祉を 13.気候変動に具体的な対策を 15.陸の豊かさも守ろう


商品やサービスの画像


無農薬栽培水田の紙マルチ田植えと雑草手取り除草



上杉鷹山公の教えを忘れずに~抜穂祭~



いつでも最高品質なお米をお届けします!!




評価 (4.17 / 6)

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5 コメント作者
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りさぶろう
評価 :
     

農薬や化学肥料を使用しないでの雑草や病気との闘い、そして安全と美味しさの追求はまさしく挑戦と創造です。
また、当初からお客様とつながった取り組みや発信は、米沢への貢献大だと思います。

しゃちょう
評価 :
     

鷹山公の時代から続く籍田の礼を継承しながらも健康で美味しいお米を作られてきた長年の取り組みは素晴らしいと思います。

@サトウ
評価 :
     

取り組み内容からお米に対する熱意を感じました。米沢市への貢献や品質のこだわりなどを踏まえても一度食べてみたいと感じる人が多いのではないでしょうか。

oota

地産地消のみならず地域文化・伝統および歴史観の観点でも取り組まれている活動は大変有意義な内容であり、是非とも継続し、安全と美味しさの追求は、我々米沢市民にも必ずや尊重されるべきものと捉えております。

覆面調査員X
評価 :
     

40年に及ぶ、品質向上のための取組みは非常に重く敬意を表したい。一方で直近の取組み、未来に向けた取組みは若干弱いのではないか。このAWARDは、これからの未来への「挑戦と創造」に重点があると思う。

覆面調査員X

地道な取り組みを長く続けていて敬意を表したい。SNSでの発信など新しいつながりの産み方も模索している。
AWARD獲得ならなかった去年から今年にかけて、市民にも見える、どのような大きな「挑戦と創造」があったかがポイントだと思う。

りさぶろう
評価 :
     

昨年に引き続きのエントリー。
残念ながらAWARD受賞とはならなかったが、優れた品質と会発足当時の挑戦と創造は文句なしに評価できます。
あとは、現在どのような挑戦と創造に取り組んでいるか、これをしっかり発信できるかが大切になると思います。

しゃちょう
評価 :
     

昨年新米の時期に実際に食べてみて、お米のおいしさにびっくりしました。
ストーリー、取組、味はバッチリだと思いますが、その価値がしっかり最終消費者や長年買ってくれているファンに伝わっているでしょうか?これからもその取組を継続させていくためにも「上杉藉田米」の付加価値をしっかり伝えるような取り組みがあるといいと思います。