ざいご太郎塾

申請者情報

企業
株式会社tree
米沢市春日5丁目1-40-4
金田江里子
金田江里子
金田江里子
0238-21-6350
madoguchi@tree.co.jp
株式会社tree http://tree.co.jp

ざいご太郎塾 https://zaigotaro.club/

草木塔ミュージアム https://somokuto-m.jp/

AWARD申請内容

:二次審査中


:サービス

受賞を目指す産品やサービスの名称
ざいご太郎塾



ざいご太郎塾 不便っておもしろいよ!


申請する商品やサービス等の概要
ざいご太郎塾 不便っておもしろい! よねざわで遊ぼう! 学ぼう! 元気になろう!
”ざいご”の意味は、在郷(ざいごう・ざいきょう)1.いなか、在 2. 郷里にいることを表しています。そして”ざいご太郎”とは、主に東北地方での方言で田舎者をさす言葉です。いなか者が田舎者にむけて少し馬鹿にするような言葉ではあるのですが、そこにはユーモアと親愛の意味がこめられています。最近ではあまり使われなくなった言葉ですが、我こそが生粋のざいご太郎と自負する○○名人や達人を講師に、田舎(在郷)でしかできない体験会や講座を開き、仲間作りや人材育成を目的としています。米沢という、田舎でこれまでネガティブなこととして考えていた不便さや厳しい冬の生活…それらを克服してきた先人の生きるための知恵、自然と生きることへの感謝や畏敬の念、そしてここにしかない歴史や文化を大きな観光資源として、体験を通し米沢を紹介します。
ざいご太郎塾は、持続可能な未来をみんなで考え、遊び、学び、心から元気になるためのおとなのための塾です。


挑戦と創造のストーリー
株式会社treeは、デザインと企画の会社としてSOHO10年を経て2010年に法人化しました。インターネットの発達により業務形態はどんどん変わりデジタル化が進みました。その中で、変わらず続けてきたのは福祉デザインでした。商品開発の研究のため介護現場や障害をもつたくさんの人と会って話をしてきました。それらの根底にあったものは、人への思いやりやリアルで人と話し共感することの大切さでした。しかしそれらは実態として形が見えず、田舎では仕事として収益には繋がらず厳しい現実があります。それゆえ、いつまでたっても東京に憧れ東京を目標にしていた自分がいました。
しかし、コロナ禍により時代の流れや価値観が変わって行きました。Stay Homeの間に生まれた新しい感情…それはStay YONEZAWA!それがどんなに幸せかという新たな感情でした。山や森の中、真っ白な雪の朝に思いっきり深呼吸ができる幸せに「米沢でよかった!」と心から感じることができました。そしてこの感動をもっと都会のあの人たちにも届けたいと思いました。「あなたがお勧めする米沢を案内してよ!」出張の時にいつも言われていた言葉を思い出しました。どこにでもあるようなお決まりツアーではなく、米沢だからこそ楽しめる場所、コト、味はもちろんあるけど、そこに+αが必要だと思いました。その答えは、人つまり米沢人でした。それもその道の名人、達人を入れることで感動的な体験観光ができると考えました。米沢でしかできない体験、米沢だからこそできる体験を教えてくださる名人、達人を見つけたり紹介してもらいました。ご高齢の方が多いのですが、お元気な方ばかり!ですがそこでの問題は、メールが使えない、FAXもないという方がほとんどでした。毎回、自宅を訪ねたり電話で相談をすることを重ねました。ありがたいことに快く引き受けてくださる方がほとんどでした。ようやく体験塾を開催しファンも増えていますが、そこにも問題があります。近い将来、その大切な名人・達人の後継者がいなくなるという大きな問題です。ざいご太郎塾を立ち上げるということは、体験塾を通し多くの人に米沢を楽しんでいただき心も身体も健康になって頂くという目的の他に、それらの技術や文化を後世に伝える、後継者を育てるという大きな挑戦と創造があります。

米沢の未来は 米沢を愛する者にしか つくれない そんな人間をたくさん育てたいと思います。


商品やサービス等の品質の高める工夫
ざいご太郎塾の体験プログラムは、ただの趣味の会ではないということです。一見、簡単な体験プログラムでもその道の名人、達人から歴史的ストーリー等のレクチャーや細かな手ほどきを直接受けられるということ。プログラムによっては、学術的な見地から大学の先生や専門家の案内や解説もあります。また、自然素材を使ったクラフト教室では、材料についてもなるべく出所のわかる地元のものを使いタネから育てるものもあります。虫やカビが出ないように、松ぼっくりやどんぐりは煮沸を行うなどの工夫も行なっています。またツアーなどにおいては、安全性を重視し移動手段にはジャンボタクシーなどを使います。白タクやお金がかからないから自家用車を使うということはしません。野外でのプログラムについてのリスク管理なども行い、救急用品の他、杖(ストック)なども携帯して参加者の安全安心に気配りしています。
今年度においては、草木塔インストラクター養成講座を実施予定、マニュアルの作成と案内人の育成とクオリティー向上に向けた取り組みも行なっています。


商品やサービス等の独自性・価値
ざいご太郎塾開講から4年目を迎え、手探りだった講座の中にはリピーターや人気のプログラムも増えています。
山菜と秘境温泉を楽しむ会は、Facebookで会員を募り首都圏をターゲットとした顧客がほとんどです。事前情報をたくさんアップし期待感を持っていただけるように工夫しました。また参加募集人数も10人以下に絞り、すべてのサービスがいきわたる人数にしています。昨年の春に1回目を開催。地元無人駅にある割烹で春の山菜料理を堪能していただいたところその場で、秋の予約も完了!毎回、次の予約も頂き今年の秋も開催します。また、米沢には秘湯温泉がたくさんあるので、毎回別の温泉に宿泊できるというリピーターにとっては期待感が上がる独自性のあるツアーになっています。春のツアーでは、実際に山菜や野草を摘んで頂きそれを古民家で料理して食べるというアクティビティも行い大変好評でした。#無人駅 #山菜 #秘境温泉 #古民家 すべて不便であるというざいご太郎塾の独自性のあるコンセプトが、楽しさと感動につながっています。

地元の人を集めた人気の講座「原方刺し子講座」は、米沢藩上杉の原方衆に伝わる独自の刺し子技術です。コロナ禍での募集でしたが、定員の15名はすぐにうまりました。ざいご太郎塾の筆頭講師である遠藤きよ子先生の人柄と、伝統の柄だけにこだわらず自由な文様やデザインも取り入れることで新しい風を吹き込みました。また工房において初の生徒作品展を行いました。生徒さんの関係者がたくさん入場していただいたことで、講師の作品も見て頂き作品や材料購入もあったことから作家さんの収入にもつながりました。講座は3年目に入り今年度は、後継者育成のためのプログラム講座を行なっています。基礎講座受講者には、終了証書を発行予定です。
また、秋には首都圏での作品展会とワークショップを予定!米沢刺し子のブランドアップに挑戦します。

同じく草木塔プロジェクトについても、今年度は第1回 草木塔インストラクター講座を開催します。草木塔は、米沢が発祥とされる独自の石造文化ですが、市民でも知らない人が多いので、市民講座も同時開催予定です。全国に向けて発信します。米沢発祥の草木塔は、全国にも広がっているのでSDGsや環境問題を考える題材としてとても価値のある題材にもなります。


商品やサービス等に対する評価
山菜と秘境温泉ツアー2024春 アンケート結果 回答9
今回のツアーで、楽しかったこと(興味深い・重要視点)は何ですか?(複数回答可)9 件の回答
上位3位まで
1位 参加者同士のコミュニケーション 2位 山菜料理  3位 遺構駅 峠 新緑の山々 新高湯温泉 吾妻屋 

ご意見・ご感想があればお答えください。
峠駅が楽しかったこと、江川で初体験の山菜をたくさんいただいたこと、楽しい仲間だったこと。
米沢牛購入のためお店に伺え良かった。 山菜料理を堪能しました。峠の山菜料理はどれも美味しくいただきましたが、タラの芽やコシアブラ等の天ぷらのボリュームに圧倒されました。特に、最後に出た『山菜そば』の風味(香り)はこれまでにない位最高で、私的には記憶遺産に残る一品と言えます。
東京から車で行くにも余裕があって丁度よかったです。峠駅からの帰りの電車の時間が予定と違った事が気になりましたが、余り問題なかったです。夕方の集合で楽でした。解散も午後に余裕がありそれぞれに動けるのでとても良かったです

新高湯温泉 吾妻屋についてのご感想をお聞かせ下さい。
一日だけではもったいなかった。お風呂を満喫できました。一方で布団が私の身長の割に小さかったので足が出て少し寒かったです。途中でそこに毛布を継ぎ足したので大丈夫でしたが。
風呂よし、味良し、良かったです!


情報発信の手段
ざいご太郎塾のオリジナルホームページ(https://zaigotaro.club/)を制作し、活動の趣旨や活動内容などを紹介しています。草木塔については、草木塔ミュージアム(https://somokuto-m.jp/)というサイトを政策し今年度は、英語版をリリース予定です。また、SNS関係では、FacebookやInstaglamなどでイベントの公開や様子などを発信している他、米沢の四季折々の風景や暮らしの中の風物詩、食文化などもご紹介しています。今年度は、PRTIMESでの広報も行いました。
インターネットが不得意な方やできない地元の中高年層やリピーターの方々には、チラシやDMなどでのお知らせも時々行なっています。
首都圏でのビジネス交流会などでは、積極的にスピーチやイベントの紹介などをさせて頂いております!
申し込み受付についても、Web受付のほか電話、FAX、メール、SNS全て受け付けられるようにしています。


評価を活かす仕組みや体制
山菜と秘境温泉を楽しむ会では、毎回ツアー終了後にアンケートを実施しています。Googleフォームでのアンケートの他、実際に参加者の方からの生の声を聞いたりしています。サービスや内容を進化するには、旅行会社や旅館との関係も重要な要素となりますので、お客様からの声は必ずメールや直接お会いして伝えています。
また、失敗した企画などは専門家などの意見も聞くようにしています。
SNS投稿に対するコメントも大事な声になっています。


今後の計画
人気の講座やツアーについては、年間レギュラー事業とする
  ・原方刺し子講座  ・山菜と秘境温泉の会  ・草木塔講座ツアー

米沢独自に伝わる歴史文化は、後継者育成が必須なので講座を通じて人材も育てる
  ・米沢(置賜)の名人 ・達人のバンクの構築

収益性のあるプログラムの再考と首都圏旅行会社とのタイアップ(インバウンド対応)

現在進行系の草木塔インストラクター養成講座や、原方刺し子講座において将来を担う若手の後継者を育て、生計を立てて行けるような仕組みと協力者を見つけていきたい。今後、首都圏でのプロモーションも視野に入れていく予定です。ざいご太郎塾の事業が、観光プログラムだけで終わらず、歴史文化の伝承にも貢献できるような取り組みを提案していきたいと思っています。SDGsのモデルプログラムとしての教育旅行、研修旅行、米沢がグローバルイベントの会場になることを夢見ています!また、超〜不便な旅としてのプログラムや、米沢温泉八湯を周る旅、来るべき食糧危機に迫る「かてもの」料理1週間の旅、など米沢でしかできない尖った体験やツアーを考えています。


米沢への貢献
山菜と秘境温泉を楽しむ会においては、毎回前泊組と後泊組がいます。アッパー層の顧客なので、宿泊の追加に加え、米沢牛や松茸などの高級品の大量購入がありました。米沢は、食の宝庫でもあるので滞在中の美味しいものやお酒は買って帰るというセオリーはあるようです。また、体験で作った工芸品なども愛着がわきそれらの周辺商品が購入されています。ざいご太郎塾の体験やツアーが地元のお土産購入、ひいては米沢に住んでみたいとなれば最高の貢献になるかと思います。



現在取り組んでいるSDGsの取り組み<参考>
ざいご太郎塾の体験講座の一つ一つに意味があります。1.「宝は田から」田んぼから得たものは全て無駄なものはありません。物を大切にしよう!藁仕事を考えます。 2.食べ物を大切にします。米沢に伝わる救済食かてものを学びます 3.非薬物療法で認知症やうつ病を予防、和太鼓教室で五臓六腑に響く音と健康法を提案しています。 4.五感を使った体験教育です。 7.無駄な電気やエネルギーは使わず遊びます! 8.年齢を重ねた名人や達人に働きがいとお小遣いを 11.不便な田舎、厳しい冬の生活を楽しみ見直します 13.草木塔を通し森の大切さを学びます 15.森の豊かさは海の豊かさにつながります 17.一人一人が得意な力を持ち寄って米沢を盛り上げよう!


1.貧困をなくそう 2.飢餓をゼロに 3.すべての人に健康と福祉を 4.質の高い教育をみんなに 7.エネルギーをみんなに、そしてクリーンに 8.働きがいも経済成長も 11.住み続けられるまちづくりを 13.気候変動に具体的な対策を 15.陸の豊かさも守ろう 17.パートナーシップで目標を達成しよう


商品やサービスの画像


草木塔 江戸時代に米沢地方に建立された全国でも珍しい石造物 林業が盛んだったことから自然への感謝と言われる 林業遺産に認定されている



がつぎ 水辺の植物マコモ草を刈り取り乾燥し小さなゴザを編む お盆にお供え物をあげ祖先を供養します おもちゃかぼちゃもお盆のお供えの一つ



原方刺し子 上杉の下級武士の妻だけに許された独特の意匠を布に刺した裁縫技術 修繕や補強としていた 特徴的なくぐり刺しがある 生徒作品展の様子





調査員評価集計結果

問1.秀でた「挑戦と創造」のバックグランドを感じる
そう思うグラフ7
どちらとも言えないグラフ1
そう思わないグラフ0

問2.「優れた品質」や「他にはない価値」を感じる
そう思うグラフ6
どちらとも言えないグラフ2
そう思わないグラフ0

問3.販売・広告活動等優れた取り組みをしている
そう思うグラフ2
どちらとも言えないグラフ6
そう思わないグラフ0

問4.米沢を代表し、米沢ブランドを高める事に貢献しそう
そう思うグラフ7
どちらとも言えないグラフ1
そう思わないグラフ0

問5.これからも更なる進化が期待できる
そう思うグラフ7
どちらとも言えないグラフ1
そう思わないグラフ0

評価 (4.67 / 6)

14
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8 コメント作者
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しゃちょう
評価 :
     

先日、墓座を作る講座に参加させていただきました。正直私は墓座の存在も知らず、親世代も積極的に教えてくれることもなく育ちました。地域に根付く民俗や文化の意味と大切さを痛感しました。昔から伝わるものには必ず、その云われがありますし、伝承されてきた理由があるはずです。そのような思いをしっかり後世に伝えることは非常に大切ですし、それをしっかりとビジネスとして取り組んでいらっしゃることが素晴らしいと思いますので、これからも頑張ってください!

RAN
評価 :
     

上杉の城下町、米沢牛もそれは米沢ならではのものですが、それ以上にこの取り組みに“米沢らしさ”、“米沢だからこそ”、を強く感じます。そして今までにない米沢ファンを獲得している取り組みだと感じます。また今後も持続可能な魅力ある米沢であるためには、地域の技術や文化を後世にしっかり伝える人づくりに取り組もうとしていることも素晴らしいと感じました。

大魔王様
評価 :
     

「ざいご太郎」懐かしい響きですね。様々な体験をとおして地域の人やモノに触れ、そこでしか味わえない本物を知ってもらう。さらには地域の風土や伝統の伝承もおこなっていただき感謝します。これからも、誰にでも心地よい「ざいご」を育てていただけますよう祈念いたします。

HORP
評価 :
     

ざいご太郎の取り組みこそ、米沢の宝を発掘し、磨き上げる活動そのもです。「ざいご」はただの田舎ではなく、「文化が色濃く残る貴重な地方」という深い意味合いを感じます。ニッチでありながらど真ん中な感じがします。米沢の真の魅力を知りたければ「ざいご太郎」という位になるほど今後の展開が楽しみです。

米沢牛が好き

米沢の文化、伝統を後世に伝えるためには、とてもいいアクティビティだと思います。参加者の対象は、米沢市民なのか、県外の人なのか、米沢のブランディングであれば、県外からの参加者を増やして欲しいところです。

鈴木
評価 :
     

米沢の伝統や文化、自然などを楽しみながら学び、それを後世に伝えていくという取組は大変素晴らしいと思います。また、自分の生活を豊かにしていくという利点も生まれると思います。

評価 :
     

今後も米沢を好きな人がまたその次の代へとつながっていくことは当たり前かもしれないですが、すごく大切なことだと感じました。どんどん少子化が進んでいき、電子化も進んでいますが根本は人対人であることを忘れずにいたいですね。これからも活躍楽しみにしています!